25年6月15日 日本技術士会千葉県支部 技術者教育支援委員会講演会(第111回)において、「主体的なキャリア形成とWell-beingと技術者倫理」 と題して講演し、20名が参加されました。
セミナー名称:(公社)日本技術士会千葉県支部技術者教育支援委員会講演会
形式:Zoomによるリモート
日時:2025年6月15日 9時30分~11時30分
題名:主体的なキャリア形成とWell-beingと技術者倫理
参加者:20名
発表の概要:
組織の中で個人(技術者)がプロフェッショナルとしての誇りを持ち続け、主体的に行動していくこととWell-beingとの関係にフォーカスした内容となっている。組織の寿命、働き方、安全文化、品質不正問題の観点で個人と組織の関係を整理し、終身雇用を前提とした「組織内キャリア」が、個人への「心理的圧迫」を生み、「組織の内向きの論理」が「個人に意見を言えなかった/言わせなかった」状況を作ってきたこと、社会構造の変化に伴い、組織と個人の関係は大きく変化し「個の確立」が組織を運営する上での課題の一つとなったこと、プロフェッショナルとしてのアイデンティティを持った個人が組織の中で主体性を発揮することと個人と組織が良好な関係を維持することが、安全や品質に影響を及ぼことを考察として挙げている。
Well-beingの要素として、自己効力感(自分に能力があること、誰かの役に立っている実感)、社会的つながり(信頼・信用されている実感)、経済的安定性の3つを取り上げ、これらを主体的に形成してくことの重要性とその時に役立つ考え方として先人たちのキャリア理論(下記に示す)を取り上げ、各理論の概要について説明している。
- ライフスパン・・スーパー
- 3ステップモデル・・ブリッジズ
- 4Sの点検・・シュロスバーグの
- キャリア構築理論・・サビカス
- キャリアアンカー・・シャイン
- プロティアンキャリア・・ホール
- プランドハップンスタンス理論・・クランボルツ
最後に、国家資格キャリアコンサルタントの紹介とキャリアコンサルティングの進め方についてシステマティックアプローチを紹介している。
質疑:セカンドキャリア形成に関する考え方や、キャリアコンサルティングのアプローチがコーチングのプロセスに近く、プロジェクトマネージメントの領域で重要なスキルであるといったことについて議論をしました。





